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出願人で動向 調べる

ロッテの動向

前回動向調査のきっかけになった、雪見だいふくのアイスを販売している”株式会社 ロッテ

ロッテが出願している動向を確認したいと思います。

※調査条件 
 出願日   2010年1月1日〜2019年12月31日
 調査DB   J–PlatPat
 調査国   日本
 調査実施日 2021年12月18日

10年間の出願推移

今回検索で抽出できた総件数は、210件でした。
210件を出願年毎にプロットしてみました。

2014年にピークを迎えているが、件数推移は減少傾向でした。(2016年が増加してますが、継続していないので減少傾向かと思いました。)

メイングループの割合

FIのメイングループに注目してみました。

予想通りですが、
A23L33(食品の栄養改善;ダイエット用製品;それらの調製または処理)
A23G3(糖菓;菓子;マジパン;被覆物または詰物製品)
A23G4(チュウインガム)の割合が多く、身近な食品関連の特許出願が多いことがわかります。

上位メイングループ推移

割合が多く分類されたメイングループを出願年毎にプロットしてみました。

A23G3、A24G4については、安定的に毎年特許出願されていることがわかります。

A23G3の推移

細分化していきます。まずは、A23G3を出願年毎にプロットしていきます。

A23G3/02:・糖菓または菓子の製造または処理のために特に適合した装置;その付属具
A23G3/32;・カラメルまたはシュガーカラーの調製方法
A23G3/34:・糖菓,菓子またはマジパン;その製造過程

菓子などの食品に特許出願が集中しています。製造装置などのFIが付された特許出願は見つかりませんでした。

A23G4の推移

続いて、A23G4についてです。

A23G4/02:・チュウインガムの製造または処理に特に適した装置
A23G4/06:・配合に特徴があるもの
A23G4/18:・形状,構造または物理的形態に特徴があるもの,例.空気泡込製品

ガムの配合に関連する特許出願が多いことがわかります。また、この分野も製造装置に関する特許出願は極小です。

ロッテの出願内容

出願内容と製品情報を見比べてみます。

最近公開された再表2019/225285に注目してみました。

この特許出願のメインクレームがとてもシンプルです。
ぱっとみて新規性があるのかなと思いますが。。。

国際調査報告書ではX引例が引かれていますが、ロッテの商品紹介ページをみてみると、ゼラチンが含まない商品は少ない(または無い?)のかもしれません。

動向まとめ

  • ガムに関する特許が多く出願されている
  • 特に、配合に特徴がある技術は、直近でも出願割合が多いので、今後も出願されていくと予想
  • ゼラチンを含まない新しいガム・・・食べてみたい

所感

前回調査(アイスの調査)のきっかけになった
株式会社 ロッテ

調査してみると納得の結果でした。
特にガムは、日ごろ愛用させていただいています

期間をおいて、再度調査して出願動向に変化があるか確認したいと思います。

以上

今回の資料は、下記からダウンロードできます。