”ビール”関連で分類されるC12C12について出願動向をまとめてみました。
分類説明:特別の種類のビールの製造に特に適した方法
※調査条件
出願日 2011年1月1日〜2020年12月31日
調査DB J–PlatPat
調査国 日本
調査実施日 2022年4月3日
10年間の出願推移
今回検索で抽出できた総件数は、339件でした。
339件を出願年毎にプロットしてみました。
2016年から増加しています。2017年の酒税法改正が影響してると思われます。
TOP5の出願人の件数推移
出願が多い企業を抽出し、同様に出願年毎にプロットしました。
上位順にならべると、サッポロビール、サントリーホールディングス、アサヒビール、キリンホールディングス、サッポロホールディングスとなっていました。
日本企業のビールといえば、この企業!という顔ぶれです。
サッポロ、サントリー、アサヒは、2016年から出願件数が増えています。一方、キリンは、逆の傾向になっています。商品戦略が違うのでしょうか。
サブグループ第1階層の推移
TOP5の出願がどのような傾向にあるのか、FIのサブグループ第1階層に注目してプロットしました。
C12C12/04に特許出願が集中しています。
C12C12/04は、”低アルコールのビール”に関する分類です。
C12C12/02の”低カロリーのビール”に関する分類を見ると、サントリーが他社と比べ多めに出願しています。
第1階層の出願推移
続いて、FIのサブグループ第1階層の件数を出願年毎にプロットしました。
C12C12/04の出願推移は、件数が多めということもあり、全体推移と同様となっています。
一方、C12C12/02の2016年以降の出願を見ると、サントリーが半数以上(13件中7件が該当)出願していることがわかりました。
この点からも、サントリーは他社と異なる商品戦略があるかもしれません。
サントリーホールディングスの出願推移
サントリーホールディングスに着目して出願年毎にプロットしてみました。
先ほどの<第1階層の出願推移>と違う出願傾向であることがわかります。
C12C12/02は出願数が少ないので、今後の出願傾向を予測できませんが、C12/12/04は出願が増加傾向にあることがわかります。
C12C12/02の出願内容
出願内容をみてみました。
食品関連ですので、数値限定をした出願が多いです。
C12C12/02の”低カロリーのビール”に関連して、ピックアップした特許のように、健康志向に合わせた特許も出願されていました。
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動向まとめ
- C12C12は、低アルコールビールに関する出願が多い
- サントリーホールディングスは、他社と違う傾向で出願が行われていた
- 健康志向に合わせて、低カロリーだけでなく、食物繊維が含まれた特許も出願されている
所感
おそらく、C12C12/02の出願は『機能性表示食品』になっているノンアルコールビール等が該当するのかなと思います。
今後、“サントリーホールディングス株式会社”について、動向調査してみようと思います
以上
今回の資料は、下記からダウンロードできます。